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2024/11/26(Tue)12:38
ヘタリア・京極堂シリーズ等の無節操な二次創作と、オリジナル。傾向等は最古記事をご覧下さい。 お気に召しましたらコメント頂けると喜びます。
2024/11/26(Tue)12:38
2008/01/07(Mon)09:37
「修ちゃんの箱男。箱箱箱はこはこはこ!」
「箱箱連発すんじゃねえ。大体なんだ箱男たあ」
「豆腐でもいいぞ! 箱に箱と言って何が悪い、いや悪くないッ!」
「もうてめえには付き合いきれねえよ礼次郎」
「付き合わなくていいぞ! 付き添えばいい!」
「わかんねえっつってんだろうがこら。殴るぞ」
修ちゃんが好きだと言ってるんダッ、と力を込めて目の前の男は言った。
どこの会話を取ればその答えが得られるのか、理解に苦しむ。
「お前カマは嫌いじゃなかったのか」
「カマとカマドウマとマスカマとぱさぱさしたお菓子は大嫌いだ! でも修ちゃんは好きだぞ」
「おい一つ増えてるぞ……ってかそれ、カマだろうが」
「カマじゃない。僕は男で修ちゃんも男で、僕は男として男の木場修が好きだと言ってるのだ」
「そうかよ」
「わははははっどうだ参ったか!」
「参った参った」
どうせいつもの通り、じゃれているだけだ。
尋常小学校からの付き合いでも、この変人の事は少しも理解できない。
「木場修。木場修太郎」
「何だってんだ」
すき――とそう言って振り返った男の姿は、麗人と呼ぶに相応しい程美しかった。
「……何やってんだ俺ぁ」
一瞬見とれた気もする。
変な思い違いを起こしていないといいのだが。
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